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子どもの吃音の発症の割合は?
子どもの吃音の発症の割合について理解すべきポイント
子どもの吃音の発症の割合について理解すべきポイントは、圧倒的に子どもが多いことです。70人に1人が吃音になる可能性があります。しかし、それは「吃音者が決して多くない」というわけではないのです。実際のところ、吃音者は5000万人いるといわれています。
しかし、吃音者は日本の人口の0.5%程度しかいません。この数字だけ見れば、「吃音者は決して多くない」といえますが、実際は吃音者は少なくありません。吃音者のうち、治療を受けていない吃音者が約6割と算出されており、そのうちの約60%は「軽度」なのです。しかし、その一方では「中等度」の吃音者が4割もいるとも考えられています。
このように、吃音者は極めて「多い」のです。吃音では知能への影響はほとんどないとされており、「中程度」までであれば、そのほとんどが吃音のままだといえます。吃音者の言語生活への適応を援助する「場」がまだまだ少ない日本の現状からも、吃音が極めて身近であるともいえます。
子どもの吃音の発症の割合について理解するメリット
子どもの吃音の発症の割合について理解するメリットは、これまでの子育てを振り返ることで今の時期の子どもに心配や不安をいだくことからの解放です。また、自分の親が子どもを思う気持ちの強さを振り返ることによる自分への反省にもつながります。吃音のある子どもたちにとっては、ストレスや緊張を抱えながら子育てを強いられているという思いで、生きていく上での苦労を常に感じているのですが、親自身が過去の自分と比べることで、子ども自身がそうであるように吃音の認識ができあがります。
その意味で、親のつらさが子どもに必ず返ってくると言えますが、それ以上に自分の子どもとのかかわり方や子育ての考え方が好転することが大事です。母親が子どもを叱りすぎる、母親が自分を責めてばかりいる場合、父親は「こんなに頑張れって育児をしなきゃならないなんてー。
もうやめよう」と悟るという話をよく聞きます。そういう家庭では、子どもには自己肯定感がもてず、自己信頼を育てることができないので吃音も治りません。